紀元前3世紀、今から約2200年前、漢の武帝の時代に有名な 女医さんがいたそうです。名を義構といいました。 多くの難病を治して大変な評判だったそうです。 また同じ漢の宣帝の時代にも淳於エン(淳于衍)と言う女医さんが いたそうです。特に産婦人科が専門で皇后のお産に立ち会ったり、 また医薬にも大変造詣が深く多方面の医道に精通していたと伝え られています。 中国文化を漢文化とも言うくらいですから、2200年前にすでに高度の 文明を作り上げ、漢字、漢方薬、漢文等を発展させたのです。 それにしても女性がこのような専門に精通しているとは、しかも医学に すぐれているとは、びっくりです。 日本で女医さん(西洋医)が現れたのは、明治維新以後でしょうか。 日本での最初の女医さんは大変な男尊女卑の中でずいぶん苦労した という話を去年テレビで知りました。まず男性の患者が女医さんの前で 裸になるのを激しく拒んで罵ったり、暴れたりしたそうな。 漢方医学は西洋医学と違って、腹診もありますが主に脈と舌で病状を 判断しますから、そのようなトラブルが起きなかったのでしょう。 女医さんがいたという漢の時代は結構男女平等だったのでしょうか。 梔子花(zhizihua、チーヅホア) 記 |