第2回リーダー養成講習会       06-4-2 ■リーダー養成講習会の主旨 ■新太極拳代表 小田きく江の紹介          http://taiqi.net/about/profile.html ■講習会 テーマ:筋(筋繊維) ○人体を構成する関節や筋肉を知ることで  太極拳に深みと味わいが感じられるようになります。      「内視」の感覚を体の構造と重ねて具体的に感じられます。 ○筋(筋繊維)、腱、靱帯の伸縮性が高くなることで  太極拳の核である放ソンができます。 --------------------------------------------------------------------   人間の身体には、200個の骨とおよそ700個の筋があります。  骨(関節を含む)は家で例えると、柱であり筋は壁にあたり、  筋は内臓を保護すると同時に骨格の運動をサポートします。  人間は脊椎動物の一類です。   背中に脊椎(せきつい)という骨が通っていて、体を支えている。   脊柱はいわゆる背骨で、骨と軟骨で中の脊髄を保護している。   脊髄は脊柱の中を通っている神経の束で、頭部で膨らんで脳となる。 筋組織の種類1.随意筋  --- 骨格の随意運動に係わる(骨格筋(形状は横紋筋))       2.不随意筋 --- 血管、腸、気管などに係わる(内臓筋(形状は平滑筋))       3.心筋   --- 心臓のみ(形状は横紋だが不随意筋)     随意筋は意思で動かせるが疲労する。不随意筋は疲労しない。     随意筋は手動筋、不随意筋は自動筋と言い換えると     分かり易いです。      ★消化管を自分で動かさなければならなかったらきっと一日中       たいへんでしょう。その意味でありがたい筋肉です。 筋を体の部位に従って見てみます。 ■上肢の筋概略・・・・肩、肘、手首、指の関節を動かす            各々の関節に付き、            伸ばす筋(伸筋)腕の前面            曲げる筋 (屈筋)腕の後面  上腕の筋    1.上腕三頭筋 肘を伸ばす筋で腕を上げる時に働く    2.上腕ニ頭筋 肘を曲げる(物を持ち上げる、力こぶ)筋で            肘を回外させる  前腕の筋       1.手首を動かす筋    2.手、指を動かす筋 ■下肢の筋概略・・・・ 股関節、膝、足首の関節を動かす             上肢よりも筋力は強く体重を支え歩行を司さどる                            大腿の筋    1.大腿四頭筋 大腿前面にあり膝関節を動かす    2.大腿ニ頭筋 膝の後ろを囲むように走る             下腿の筋    1.下腿三頭筋(腹筋(内と外)、ヒラメ筋)              アキレス筋に付きつま先立ちの際に全体重を支えます ■体壁の筋・・・・内臓の保護と脊柱(背骨)を支えます   胸壁の筋      1.大胸筋 腕を胸の方に引き付ける働き       2.腹壁の筋(外腹斜筋、内腹斜筋、腹直筋)         胸郭と骨盤を結び、胸郭を引き下げ体を前屈させる        左右どちらかの筋が働けば体をひねることができる        又、横隔膜の働きを助け呼吸に係わる           背部の筋      1.僧帽筋・・・肩甲骨を内側に引く働き     2.広背筋・・・腕を背中の方に引き付ける働き     3.脊柱起立筋・・・背骨をしゃんと立たせる    臀部の筋        1.大殿筋 大腿を後ろに引くと同時に骨盤を起こす筋で           立ち上がる、階段を上る、直立できる     2.中殿筋・小殿筋(大殿筋の深層部にある筋) ★筋の使い方 スポーツで使う筋肉は時間と共に疲労するので        休憩が必要。        太極拳で使う筋肉は長時間練習しても疲労しない。        これは、筋肉をゆるめ、動きでマッサージするから        ではないだろうか。